どんぐりに関する色


布を植物で染めて色をつけることは古くから行われていました。
日本では、どんぐりやその殻斗なども、
布を染めるのに古くから広く利用されてきました。

そのため、
日本の古い色の名に橡[つるばみ](クヌギ、また、どんぐりの古名)
がつけられた色がいくつかあります。

どんぐりに関する日本の古色

(つるばみ)
暗い灰みの黄赤色

橡(つるばみ)使って染めた色。
黒橡
(くろつるばみ)
暗い灰色

橡(つるばみ)を使い鉄媒染めした色。
黄橡
(きつるばみ)
くすんだ赤みの黄色

橡(つるばみ)を使い染めた色。
白橡
(しろつるばみ)
白みのある茶色

橡(つるばみ)使って染めた色。
青白橡
(あおしろつるばみ)
緑みのくすんだ黄色

橡(つるばみ)の名がついていますが、
どんぐりを使って染められた色ではありません。
赤白橡
(あかしろつるばみ)
明るい赤みの灰黄赤色

橡(つるばみ)の名がついていますが、
どんぐりを使って染められた色ではありません。
その他の色 墨染(すみぞめ)、鈍色(にびいろ)
などの色にもどんぐりが使われたことがあると
書かれている書籍もあります。

どんぐりに関する色
団栗色 熟したどんぐりのような茶色い色
コルク
(cork)

くすんだ赤みの黄

ワインの栓などによく使われている
コルク樫の樹皮のコルクの色です。
カーマイン あざやかな赤

昔は、地中海沿岸のケルメスオーク(Quercus coccifera)
などのどんぐりの木につく、ケルメスカイガラムシ
の雌から赤い色素をとったことに、
由来する名前がついています。
(このカイガラムシについては、
プリニウスの博物誌にも記述がみられます。)

今は、中南米のサボテンにつく
コチニールカイガラムシからとられる
コチニールや、化学染料に置き換えられています。
コチニールは、天然染料として食品などにも使われています。
クリムソン あざやかな赤紫

カーマインと同じく、
昔は、地中海沿岸のケルメスオーク(Quercus coccifera)
などのどんぐりの木につく、ケルメスカイガラムシ
の雌から赤い色素をとったことに、
由来する名前がついています。

今では、同様に置き換えられています。
山繭の糸の色 クヌギや楢、槲などの葉を食べる山繭の繭には、
薄い緑や黄の色がついています。

*色も表示するつもりでしたが、
資料により色の違いがみられるためここでは表示しませんでした。

お店などで売られている製品を見ると、その色から
「どんぐり」、「オーク」などの名前がつけられているものが多くあります。

製品につけられたどんぐりに関する色
どんぐり
エイコーン
acorn
熟したどんぐりのような茶色からだと思います。

革製品、化粧品などいろいろなものに使われています。
オーク
oak

オークの木材の色からだと思います。

建材、塗料などの製品によく使われています。
ライトオーク、ダークオーク、レッドオーク
ゴールデンオーク、イエローオーク
ブラウンオーク、ミディアムオーク・・・
などいろいろな形容詞がつけられたものがあります。

ここでは、クリやブナに関する色はのせていません。

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