アイヌ人とどんぐり


アイヌ語でどんぐりのことを「ニセウ」と呼ぶそうです。
日本の先住民族であるアイヌ人たちも
どんぐりとかかわりの深い生活をしていました。

仁世宇(ニセウ)

現在の北海道の地名やにも
ニセウ(仁世宇)という地名が残されています。

ニセウにあるニセウ川、ニセウ橋、仁世宇駅(廃線)など、
川、橋、駅名などにもつけられています。

アイヌのどんぐりの呼び方

カシワのどんぐり→トゥンニ・ニセウ
ミズナラのどんぐり→ペロ・ニセウ
コナラのどんぐり→チカプ・ニセウ

アイヌのどんぐり拾いの唄、踊り

、ドングリ拾いの踊り(シリコロカムイ)や
ドングリ拾いの唄も伝承されているそうです。



「アイヌの世界 ヤイユーカラの森から」という本には、

ニセウ(どんぐり)拾いの唄も、各地に伝承されています。
「木の神様 ア ホイ。 あなたのつくったもの。 いただきます ア ホイ」
と歌いながらナラやカシワの木のまわりを踊り、
「ドングリ 落ちてるよ。 ドングリ 落ちてるよ」といって拾ったといいます。

ドングリは人間だけではなく、冬眠前のクマにとっても大切な食料でした。
十勝地方では、カシワの木を「シリコロカムイ」(大地を司る神)とか、
「コムニ・フチ」(カシワの木のお婆さん)と敬意を込めて呼び、
次のような伝承があります。
宿なしの子グマがカバの木の所に行って「泊めてください」と頼むと
「今年は木の実がないからだめだよ」と断られ、
カシワの木の所に行って頼むと
「さぁさぁ泊まんなさい」と快く泊めてくれたので、
子グマはカシワのお婆さんのふところでドングリを腹一杯食べて、
冬を越すことができた。

ということが書かれています。

アイヌの「ドングリ拾いの歌」を合唱曲にしたものを含んだ
CDが発売されているようです。


東洋民謡集 池辺晋一郎作品集2《日本合唱曲全集》
8. 東洋民謡集II IIIチカプ・レキ(小鳥の歌)- 北海道アイヌの9つの歌
のなかの7番目の歌らしいです。
私はまだ聞いていないので聞いたら感想等を書こうと思っています。

アイヌのどんぐり料理

湯でたものを乾燥させて保存して、子どものおやつにしたり
ニセウラタシケプ」というまぜ煮の料理にして食べていたそうです。
「聞き書 アイヌの食事」という本や、北海道食の探検しょくたんのHP
ニセウラタシケプの作り方が載っています。


どんぐりだんご
秋につくる。中まですっかり火が通るように煮たあと殻をとる。
渋皮ごと臼でつき、直径3〜5寸()
厚さ3〜7分()ぐらいの平板状にまとめて、
よしずなどに並べて干しあげる。
中央に穴をあけてひもを通してつるすこともあるが、
ほとんどはよしずに並べて炉の側に置き、煙を当てて乾燥させる。

できたものは粉にしてだんごやあえものに使うほか、
病気見舞いやお産祝いに使う。
どんぐりは胃腸薬のなかでも名薬とされ、
どんぐりの渋みは下痢をおさえる役目もする。
胃腸に変調をきたして下痢ぎみの人でも、
少量の粉末を口にすると食欲が出ることもある。
どんぐりだんごに筋子や脂をつけて食べれば体力の回復にもつながる。

お産のお祝いには、魔除けとしてのいけまの根や
赤子のために用意した布とともにどんぐりだんごを2個持参する。
1個は母親用でもう1個は赤子用である。
赤子の体調が悪ければ、すぐにけずって粉末にしてなかば強引になめさせる。
赤子が7歳になるころまでに、どんぐりだんごはあらかたなくなってしまう。
幼い子どもに病魔がいたずらしようと試みても、
どんぐりだんごがあれば効果がないとわかって手出ししなくなり、
子どもは無事に成長できるのだといわれている。
(「アイヌの食事 聞き書P128〜P129から)

参考資料

アイヌの世界 ヤイユーカラの森

著者: 計良光範
出版社: 明石書店
ページ数: 236p
発行年月: 1995年08月
ISBN: 4750307203
価格 1,890円
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日本の食生活全集48
聞き書 アイヌの食事


著者: 村木美幸他
出版社: 農山漁村文化協会
ページ数: 319,7p 図版16p
発行年月: 1992年11月
ISBN: 4540920049
価格 2,900円(本体:2,762円)
bk1 楽天ブックス アマゾン

北海道食の探検しょくたんのHP
アイヌ民族博物館のHP
など

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